プライベート

旅立ちのとき

こんにちは。司法書士の岩永加寿美です。

今年は、例年にまして寒さが続いて、桜のつぼみも遠慮がち

毎年、開花宣言と共に気持ちも桜色に~

でも、今はとてもそんな気持ちにはなれないのです

 

3月25日の昼過ぎに福岡にもやっと開花宣言が出されたその日。

私にとっては、娘で相棒で親友の愛犬「華」が天国へ旅立ちました。

産まれて間もなく家に来て、14年。誰よりも一緒にいた愛しい子でした。

 

とても甘えっ子で、いつもくっついて来てパグ特有の鼻を鳴らす音をさせて。

家中どこでもついて来ていました。

おやつが大好き、食いしん坊でいつもクレクレのポーズ

得意技は、手の中のおやつを当てるゲーム

犬なのに、くんくん嗅いでも正解率は、40%(2択なのにね華

 

お散歩が好きで、大濠公園の水路にダイビング

いつも走りまわっている元気な子でした。

 

晩年は、後ろ脚が弱くなって、目も耳もあやしくなって、

お散歩もままならなくなりましたが、

それでも、食欲は旺盛で。

お薬は上手にはき出す。

 

毎日、帰ると迎えてくれる。

座っていると、ヒザにのせろとせがむ

そんな当たり前のように思っていた日常が突然終わったのです。

 

いつものように朝、御飯を食べさせている間に出勤の準備。

でも、なんか靜か。

ゲージの中を見ると、変な姿勢で倒れている。

抱き上げると、身体に力がない、白目を剝いて息をしていない!

華!華!と必死に呼んで、背中を叩く、揺する。

ふっと、瞬きをして、表情が戻ったのが分かった。

 

それが最初の発作。

病院の先生は「心不全ですね」と言った。

心臓の薬と抗生剤。

酸素室のレンタルを薦められた。

 

酸素室にも意外とあっさり入ってくれた。

やっぱり楽なのかな?

でも、飽きると吠えて出たがった。

 

3日目。酸素室から出るとすぐに呼吸が荒くなる。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

薬の効果と本人の体力に期待するしかない。

華を置いて仕事へ行くのがとても心配。

お昼に様子を見に帰る。靜かに寝てる。

 

この間にも、2回の発作。

その度に、背中を叩いて呼んで、戻す。

私の心臓も止まりそうになる。

まだ行かないで!

 

最後の日も穏やかでした。

私は休みだったので、ずっと側にいられる

ずっと酸素室のなか。

夕方までは、呼吸も落ち着いて。

一度おやつを食べて発作。

でも、目が潤んできつそう。

頑張れ、頑張れ!

 

夜になって、呼吸が荒くなって治まらない。

酸素室から出して、高濃度の酸素マスクを口にあてる。

楽になったのか、ヒザの上で眠る。安心した。

 

しばらくして目を覚ますと、また呼吸が荒くなって止まらない。

酸素も効き目が無くなってきた。

頑張れ、頑張れ!

神様どうか華を連れて行かないで!!

その瞬間に発作。

「華、行かないで!」

今度は、戻って来なかった。

最後に小さな咳を2つ・・・

小さな心臓は、止まっていました。

 

最後まで、親孝行な娘でした。

最後の一日はずっと一緒にいて、私の胸の中で息を引き取りました。

そして、お葬式も翌日きちんと済ませることが出来ました。

小さくなってしまった華と火葬場から出て来たときに、空に虹が・・・

きっと今頃、虹の橋を渡っているのだと思いました。

 

ありがとう華、お花見行きたかったね。

世界で一番かわいい子

ずっと、愛してるからね。

安らかにあやすみなさい。

 

※上の写真は、最後の日の昼に撮ったものです。

  下の写真は、家に来たばかりの頃のもの