かぞく信託
Q.最近よく「かぞく信託」って聞きますが、どういう場合に使えるんですか?
回答
このような場合はかぞく信託を検討されてはいかがでしょうか?
1.将来、認知症になったとき、財産の凍結によって運用や処分などができなくなるのではと心配がある(介護施設入所のための不動産の処分や資産運用など)
2.相続人に行方がわからない人や認知症や障がいがあることで、相続が発生した際に遺産分割協議が出来ない可能性がある
3.認知症の配偶者の生活や、障がいがある子供の将来のために財産を管理運用する方法を考えている
4.相続人の中に、浪費者やギャンブル依存者がいて、相続した財産を浪費する可能性がある
5.前配偶者との子や認知した子がおり、他の相続人と遺産分割協議が困難である
6.相続人の中に引きこもりなどで自立生活が困難な者がいて、長期にわたって支援をしていきたい。
7.相続人である未成年の子へ確実に財産を渡したい(親権者の自由にさせたくない)
遺言信託
Q.私たち夫婦には、知的障害をもつひとり息子がおります。私たちも高齢になり、私たちがふたりとも亡くなったあとの息子のことが心配でなりません。わたしたちが亡くなった後に息子が安心して暮らせるように準備しておきたいと考えています。 また、息子が亡くなったあとの財産は、息子と同じような障害を持った方達のために社会福祉法人へ寄付したいとも考えています。
回答
今はご両親が元気で、息子さんの面倒をみているので困ることも少ないと思いますが、両親が高齢になってくれば、息子さんの身の回りの世話も思うように出来なくなってくることが予想されます。
でしたら、両親が元気なうちから息子さんの法定後見人を選任して日常生活のことや財産のことなどを把握してもらっておけば、万一のときにも以前と同じように安心して暮らせる環境をつくることができます。