ブログ「ひと葉日記」

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福岡県司法書士会総会!

2016年05月28日

こんにちは。司法書士の岩永加寿美です。

5月は総会シーズンです。

所属している様々な会の総会が開催されます。

その中でも私の生業としております、司法書士として所属している会の総会ですから

会の動向については、日頃の仕事にも関わってくることですのでスルーできません。

特に今回の総会には、会員から提案された議案について、

福岡県司法書士会の会員としてどのような決議をするか?

ぜひ議論を聞き、判断したいといつもとは違う思いで出席しました。

 

議案は「立憲主義に反する違憲の安保法制法の廃止等を求める決議(案)」です

一見してわかるように、政治的意味を含む問題に関して、

福岡県司法書士会が団体の総意として

安保法制法は違憲だ〜だから反対する!!と決議するということになります。

 

司法書士は法律ダ〜ということからすると、

もちろん憲法問題には無関心という訳には行きません。

しかし、この問題を県会の総意として決議することで、

国会に意見を申すとか、何らかの運動をするということになれば、

県会は、政治的な色合いが強くなります。

 

司法書士会は強制入会制であり、このような個人の意見が分かれるような政治的問題に対して

色がつけたられると、1会員としてもやりづらくなるのでは?と考えます。

私は、資格者個人としての思想信条は自由であるべきだと思いますが、

司法書士会のような団体は、どちらかに偏るようなことはあるべきでないと

考えます。

だから、このような議案が総会に提出されて決議されることに反対です。

(反対の決議も中立ではない気がします)

提案者の意図も分かりかねる部分も多く、総会の資料が届いて2週間…

大事な問題なのに、このような短い期間では議論も尽くせず、採決されてしまうことに

提案者の総会という場での戦略的な意図を感じざるを得ません。

 

結果は…..事前の会員掲示板での議論による意識の高さからか!?

出席しない会員の委任状による意思表示の結果なのか、

議案については否決されました。

先ほども書きましたが、可決も否決も色がついてしまうという結果からすると、

私的には本意ではありません。

何ともスッキリしない総会でした。image